2014.09.24
夏から秋にかけて、明神岬の波止では小さなアジが面白い様に釣れる。隣のおじさんを師匠に、見よう見まねで釣り道具を用意してみた。エサは冷凍のアミとパン粉を混ぜたもの。6本の疑似餌が着いていて、一番下にはオモリも兼ねたエサ入れも付く。
魚たちはどの様な暮らしをしているのだろうか。何時腹が減って、何時腹が満腹になるのだろうか。隣のおじさん師匠は、全てお見通しの様だ。「今日の潮はつまらん!」「そやつは、この針には掛からんバイ!」「タコが掛かるときは、最初にフアーと軽うなって、後からグッと重〜うなっと!」「そん竿では、堅かもん。合わせれば強かけん、針がアジの口先ば裂きよっとバイ」…。
潮の加減が一番重要な様で、干潮から満潮に移行する時以外、隣のおじさん師匠は出掛けない。薄曇りで潮加減の良い時は、ズブの素人の私でも、1時間に100匹は釣れる。
小アジは頭と内蔵を取って、フライにするのが一番美味!連れ合いが器用に三枚にしてくれる。真ん中の骨だけをフライにしてもらい、これをバリバリ赤ワインと食べる。
小アジは、時折知り合いに冷凍して送る。御礼のメールの後に、日本酒や海産物の干物などが送られて来るので、止められない。「明神のわらしべ長者」とは、私のこと。
むじな通信 Vol.4 「小アジはフライが一番」
